NHK「ドラマで楽しむ英会話」で楽しむ -38ページ目

the back end ... ◇ 4月号 p.44

the back end, the net ceiling, your seasonal bumper と続きますが、どれも、もっともらしい響きのデタラメ英語らしいです。

たぶん、Parsons がいんちきマネジャーであることを印象づけるためのセリフでしょう。
だから Hannah が途中で不審そうな顔になって質問するわけですね。

And that's just the men! ◇ 4月号 p.44

話のオチとして非常によく使われる決まり文句らしいです。

ただし意味はやや微妙。「しかもなんと、それが男なんだ!」となる場合と、「男までそのありさま。女は言わなくてもわかるだろ?」となる場合があるみたい。

テキストp.48は前者の意味で解釈していますが、セリフの内容や役者の顔つきからみて、後者の解釈のほうが無難だと思います。

もちろん、文脈によっては And that's just the women! というオチも可能。

thongy ◇ 4月号 p.44

辞書に出ていない語ですが、ネット上には用例がたくさんあります。
もとの名詞形は

thong (1) ひも、(2) ひも程度の細い水着

(2) は日本ではなぜか「トング」と呼ばれていて、「ブラ=トングの組み合わせ」などと言うそうですね(>女性のみなさん)。
「ソング」だと「歌」になってしまうので避けたかったのでしょうが、「トング」って……。
だいいち、パンやスパゲティをつかむ道具「トング」の立場は!?

Pity Jon's not here ... ◇ 4月号 p.46

It's a pity that Jon's not here の省略形です。

意味:It's a pity (that) ... / It's a shame (that) ... ~とは残念だ

It's a shame that ... のほうは、It's a を省略することはありません。
いずれにしろ、この形の場合、「哀れ」や「恥」の意味ではないことにくれぐれも注意してください。
e.g.) What a pity! / What a shame! そりゃ残念。

知らないと、勘違いして思わぬ失敗につながりかねません。
What a shame! と言われて、「恥なんかじゃない!」と腹を立てたりとか(実話)。

マイアミ7◆第1話 団結は力なり

ロンドンなまりの7人がいきなり機関銃トーク! 初回から、日本人学習者の度肝を抜くような難しさです。

I've done me back in. ◇ 4月号 p.10

文法的に正しくは I've done my back in. ですが、実際には my の代わりに me もよく使われているみたいです。

do in(~をへとへとに疲れさせる)は上級者必須イディオム。
第3話にも出てきます。
e.g.) The work really did me in. あの仕事のせいでへとへとだ。

back は「腰」。「腰痛」なら backache。

snog ◇ 4月号 p.10

長く、情熱的に、情欲的にキスすること。
「チュッ!」じゃないから、だんなさんが妬いてるわけですね。

英英辞典を引いてみると、こんなふうに説明してありました。
・ネットのスラング辞書
to kiss lengthily, passionately or lustfully
・ケンブリッジ英英
to kiss and hold a person in a sexual way

flat ◇ 4月号 p.10

音楽で、本来より少し音が低いこと。
逆に高すぎるのは sharp、正しい音なら normal。

not give a broken wind ◇ 4月号 p.12

どこを調べても出てなくて「?」でしたが、悩んだ末、やっと理解できました。

not give a shit(まるで気にかけない)というよく使われる口語表現があります。
で、ここもそれを使いたい場面だけど、国営放送の BBC では shit みたいな汚い言葉は禁止だから、脚本家が新しい婉曲表現をひねり出した、というわけ。

なかなか奥が深いですね!
たぶん、この回の解説で取り上げられた parp も同様。
アメリカのドラマなら shit と言うでしょう。

では、not give a broken wind の broken wind って何?
辞書を引くと「肺気腫」なんて病名が書いてありますが、もちろんここでは違います。
break wind(おならをする)の変形で、broken wind は「おなら」。

つまり、まとめると……
not give a shit の shit は「ある特殊な固体」をさす語なので、もう少し上品に「その固体ときわめて関係の深い気体」の名前で代用したわけです。
(ま、どっちみちお下品ですけどね)

gig ◇ 4月号 p.12

てっきり「ライブコンサート」の意味だと今まで勘違いしていましたが、店でのライブ演奏なども gig に含まれるようです。
テキスト脚注の訳「ジャズやロックの演奏会」は大げさすぎかも。

・英辞郎
ミュージシャンの仕事[演奏]◆特に一晩だけの契約の