NHK「ドラマで楽しむ英会話」で楽しむ -37ページ目

agoraphobic ◇ 4月号 p.34

意味:広場恐怖症の

テキスト脚注は「広場恐怖症」と名詞になっていて、ちょっとまずいですね。名詞形は agoraphobia。
字幕では「外出恐怖症」というこなれた訳になっていて感心しました。翻訳者さん、GJ!

agoraというのは
アゴラ【agoraギリシア】古代ギリシアにおける都市の広場。都市生活の中核で、政治・経済・文化の中心地ともなった。(広辞苑より)
だそうです。世界史で習ったかな?

・現在のアゴラの遺跡を写真で楽しみたいかたはこちら

なお、agoraphobic / agoraphobia の反対語は
claustrophobic / claustrophobia(閉所恐怖症)

clientele ◇ 4月号 p.34

client を集合的にとらえて使う語。
単数扱い・複数扱いどちらも可。
アメリカの発音は [klai] で始まりますが、イギリス発音では [kli:]。

fall into rack and ruin ◇ 4月号 p.34

意味:荒廃する

go to rack and ruin の形のほうがよく使われるようです。
rack は wrack のミスプリでは?と思いましたが、どっちのつづりでもいいそうです。
アメリカ英語では wrack というつづりが主流。

p.32の go to the dogs とも同じ意味。

He who owns ... ◇ 4月号 p.38

He [She] who ... は古めかしい表現で、ことわざなどにのみ使われます。
e.g. ) He who makes no mistakes makes nothing.(ロイヤル英文法より)

ここではパーソンズがわざともったいぶった雰囲気を出すために使っているわけですね。

普通の現代英語なら Anybody who ... 、複数であれば Those who ... となります。

First rule of ... ◇ 4月号 p.38

なぜ first に the が付いていない不思議に思って調べましたが、深い意味はなさそう。
ネット上の用例では the がついているほうが多いです。

一方、first に the を付けない代表例としては first prize(一等賞)があります。
e.g.) He won first prize. 一等賞をとった。

I'm no good at goodbyes. ◇ 4月号 p.42

意味:さよならは苦手なんだ。

no を not に変えてももちろん可。
no good at something は口語的で、bad at a skill or activity の意味。

I'm no(t) good at good(-)byes. は、この脚本家のオリジナルではなく、別れを惜しむときにわりあいよく使われる表現らしいです。……ふーむ、使ってみたい。

You can't move for ... ◇ 4月号 p.44

意味:~がぎっしり

英辞郎に「move for ~を提案する、要求する」とありますが、ここではその意味ではありません。move for というイディオムではなく

can't move / for 「~のせいで動けない」
e.g.) I can't move for cold. 風邪がひどくて動けない。

これがさらに転じて「(身動きできないほど)~がぎっしり」の意味にも使えるのです。今回はそれに該当します。
e.g.) Why is it so quiet? Usually you can't move for people at this time of year! なぜこんなに閑散としてるんだ? 例年ならこの時期は大にぎわいなのに。

boobs ◇ 4月号 p.44

意味:おっぱい

赤ちゃんがおっぱいを吸う音から生まれた擬音語だそうです。
こうして胸をさすときは複数形。

単数形 boob だと a silly mistake の意味。

accommodation ◇ 4月号 p.44

意味:宿泊施設

この意味のとき、アメリカ英語では accommodations としますが、イギリスでは -s をつけないそうです。

ただしその場合は不可算名詞なので、本来、 an を付けると文法的にまちがい。今回のドラマも付いていませんよね。……まあでも、現実には誤用が多数あって、いいかげんみたいです。

a joker amongst the pack ◇ 4月号 p.44

意味:変わり者、予測不能な突飛な行動をする人

辞書には a joker in the pack の形でがイディオムとして載っています。が、

a joker in the deck
a joker in the crowd

もよく使われているようです。